排尿のしくみ

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女性ほど一般的には語られていませんが、男性でも尿モレに悩む方は多くいます。
尿モレと正しく向き合うために、まずは排尿のメカニズムを押さえましょう。

尿って、なに?

尿とは、血液によって集められた老廃物のこと。
血液はとても働き者で、全身の細胞にせっせと栄養や酸素を届ける代わりに、細胞からは老廃物や二酸化炭素を集めてまわっているのです。血液が集めた老廃物が腎臓でろ過され、水分とともにこし出されると、尿になります。
尿は不要なものを体外に出すという以外に、血圧や必要成分の量を調節するという働きもしているんですよ。
私たちの体を健全に保つために大切な役割を果たしているんです。

排尿までのメカニズム

1. 尿をためる(蓄尿)

腎臓で尿が作られると、左右それぞれの尿管を通って膀胱に集められます。尿の量がだいたい150~300ccになるまでは、膀胱に入れてためておいてくれます。
尿をためているとき、膀胱の筋肉は緩んでゆったりと広がっており、反対に尿道はギュッと閉じられています。

このとき、尿道を閉じる役目を果たすのが、骨盤底筋群と呼ばれる筋肉。ここには尿道括約筋などが含まれ、膀胱の開け閉めをしています。 骨盤底筋群が無意識のうちに締められているから、尿をもらさずにためておけるんですよ。

2. 尿を排出する(排尿)

膀胱いっぱいに尿がたまると、この情報が脳に伝えられ、脳からは「おしっこをしよう」という信号が出されます。これが尿意です。

尿意を受けてトイレに行くと、今度は膀胱が縮んで尿道が緩み、たまった尿が排出されます。膀胱の中身がからっぽになると、再び膀胱が緩んで尿道が締まり、尿をため始めます。

尿意を受けてもトイレにすぐに行けないときは、脳からは「まだダメ」という指令が出て、意識的に尿道を閉じておけます。だからギリギリまで尿がたまっても、通常はもらすことなくコントロールできるんです。

男性と女性の違い

蓄尿と排尿の2つの機能は、男女ともにほとんど同じです。では何が違うのかというと、尿道の長さと骨盤底、つまり泌尿器のしくみにあります。
男性の尿道は20cmほどもあり、前立腺にぐるりと囲まれ、出口までに2カ所折れ曲がっています。また、尿道を閉める骨盤底筋群は、女性に比べて頑丈です。
対して、女性の尿道はわずか3~4cmで、前立腺もなく、尿道は出口までまっすぐ下りています。骨盤底筋群は出産に備えて柔軟にできていて、男性よりも緩みやすくなっています。

こうした違いがあるため、男性と女性では、なりやすい尿モレタイプも異なります。
男性の場合は、長い尿道の一部分がすぼまったり広がったりしやすく、尿を出すときのシステム(排尿機能)に障害が出がち。 いっぽう女性の場合は、骨盤底筋群が緩みやすいため、尿道を閉じて尿をためるシステム(蓄尿機能)に障害が出やすいのです。

尿モレ専門医のご紹介 近藤泌尿器科内科クリニック 院長 医学博士 近藤泉先生

JR東中野駅の目の前にある「近藤泌尿器科内科クリニック」で長年泌尿器疾患の患者と向き合い治療に取り組む近藤先生。泌尿器科の専門医として、男性の尿モレについてレクチャーしていただきます。

− 経 歴 −
東京慈恵会医科大学卒/元東京慈恵会医科大学講師/日本泌尿器科学会認定専門医

近藤泌尿器科内科クリニック